VAIOスタイルのパームが発表間近となった。だが,それは通過点に過ぎない。他のデバイスメーカーは,明確な意志を持つことで,爆発的に成長するこの市場での勝ちを手に入れることができる。その,キーとは?
ソニー社は今週,パームベースのマルチメディア対応ハンドヘルドコンピューターを発表する。その機器は青と銀のバイオ同様の配色で設計されている。メモリスティックスロットと操作するためのジョグダイヤルを持ち,ネットアセスのためのプラグインモデムはカードで別に用意される。
日本での発売が正式発表されたハンドスプリング社のバイザーも評判は上々。価格もお手ごろで,その拡張性の高さは,デザインとともに魅力だ(って前にも同じことを書いたことを思い出しました)。ソニーパームのリークは以前からぽつぽつ出てたが,このThe Registerのネタ元は「ウォールストリート・ジャーナル」のすっぱ抜き。パーム・バイザー旋風は,もっともっと吹き荒れそうだ(Nikkei X86の未来の記事)。
ソニーは,自分たちがこの市場に入ることで,マーケットは10倍になる,と主張している。いや,ソニーの力がなかったとしても,来年の今ごろには,10倍を大きく超えているだろう。私の勝手な予想では(^_^;),日本でのこのデバイスのキーはiモードとの連携。しなやかな連結によって,パームサイズデバイスは携帯電話の不備をすべて解消してくれる。ソニーのパームはマルチメディアに重心に置いているが,それは間違いだ。完全な,そして日本に根づいたネットワーク・パームを作ること。勝者はそれを成し遂げた者だ。
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